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「ところどころに軽い傷はありますが消毒すれば大丈夫でしょう。あとは…栄養失調に陥ってますね…あまり深刻ではないですが、半日、うちで処置を行いますのでその後は家で安静にしてください」
診療所で診てもらうと医者はそう言った。
「よかったー、とくにひどくはないみたいね」
「よし、じゃあ半日治療してもらってる間に飯いくかー!」
一目散に診療所を出ていったナツとハッピー。
ルーシィはそれを見ながら、お腹もすいているし仕方ないとため息をひとつつく。
「あと、もう一点あるのですが…」
少し申し訳なさそうに医者はルーシィを見る。
「彼女の腹部のやや上の方なのですが、なにか花のようなものが咲いていまして、その周りにも腫瘍ができていて…」
そう言いながら少女のワンピースをたくし上げる。
そこにはうす平たく白い花のようなものが彼女の腹部にめり込むように咲いていた。
「うそ…」
「彼女の体内に異変はなく、またこのようの症例も見た事がないのでなんともいえませんが、魔法が関係している可能性もあります。不甲斐ないことに私は魔法に関してはだめでして…」
専門医をあたってくれ、そう言っているように聞こえた。
「わかりました、治療が終わる頃にまたきます」
そう言ってルーシィは診療所をあとにした。
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