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季節外れの大雨がある都市を襲っていた。
雨音で掻き消されるバイクのマフラー音。
派手なガラシャツを着た男と、スーツ姿の男二人が対峙していた。
雨の中、交差点の真ん中でずぶ濡れにも関わらず。
「伝説の男、詩波留(しはる)が率いるチームのメンバーも大した事ねーな」
「くそ、詩波留さんさえ居れば貴様なんぞ・・・」
負け犬の遠吠えにしか聞こえないガラシャツを着た男の声だが、その眼にはまだ殺意は残っていた。スーツの男はガラシャツの男に、
「おい、ガラシャツ・・・お前のその意思は戦う意思は組むよ。でも俺は、弱いものイジメは嫌いなんだ」
「誰が弱いって!」
ガラシャツと言われた男は立ち上がり、拳を強く握りスーツ男に向かって振りぬいた。
「---おお、いいパンチだ。俺以外ならイチコロで終わるだろうな、残念だがゴットギャングランキング1位は、俺が貰うわ、最強は俺だ」
そう言って殺意を込め、動けないガラシャツに拳を振り下ろす瞬間。
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