第1話 午前0時の晩餐会 結成!!

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「翔太~走ろうぜ」 何処にでもある住宅街。 天気のいい昼間。真下翔太は家の前で自分の中型バイクを洗っていた。 そんな彼に声を掛けてきたのが近所に住む高校1年生、優希だ。 彼女は翔太の一つ下の何処にでもいる普通の女の子だ。 「走ろうぜってお前、原付しかないだろ、それに同じギャングのメンバーと走ればいいじゃんか」 「え~翔太も走ろうよ」 ふてくされる優希を横目に翔太は、自慢のバイクに手入れをする。 「ってかさ、うちのギャングメンバーひとり抜けるんだ」 「へー」 「へーって何よ、少しは興味あるでしょ?」 「ねーよギャングなんて、つかお前らギャングって名乗ってるけど、全然走ってねーじゃねーか」 翔太のその言葉に、少し俯く優希。 優希もまた小柄な黒髪の女の子。 むしろギャングなどには見えない。 「いや、本気で走るなら武闘会に出ないといけないし、怖いから・・・」 「だろ、そんなんじゃダメ、やるなら頂点目指さないと!」 怯える優希に、無謀ともいえる発言をする翔太。
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