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「翔太~よし!だったら俺たちと頂点を目指そうじゃないか!」
ギャングの世界を知らず、強気な発言をする翔太の前に同い年の大航(だいこう)が現れた。
大航は、翔太と小中高と同じ学校で、今も学校では仲良しだ。そして大航と優希、この二人は付き合っている。
「なんだお前ら、二人そろって俺を勧誘か?やらねーよギャングなんて」
「まぁまぁ、そう言わずに試しに走ってみない?」
抵抗する翔太に詰め寄る大航。
軽い誘いに少し笑いを堪えるも、断る翔太。
「翔太、俺たちのチームには隣町で有名なヤンキー、ドンさんもいるんだ」
「は?なんでドンさん?あの人はやばいっしょ?」
「少しは強そうでしょ?」
大航に押されて少し考える翔太に対して優希が、
「ねーねーやろーよ」
笑顔で詰め寄るが、翔太は心に決めた表情で、
「やんねーよ!」
そう言って軽々しくバイクに乗り込み、
「じゃーな!」
「ちょっと!」
大航と優希の制止を掻い潜り、翔太は街に向かって走り出した。
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