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"仕事忙しいだろうけど、身体を大事にしてね。晋之介くんにはいつも元気でいてほしいから。プレゼンが無事に終わったら一緒に料理作ろうよ!晋之介くんが大好きなカレーの作り方、教えてあげる。"
身体を大事にって……。
その言葉、そのままそっくりお前に返してやるよ。
意識不明だなんてなんの冗談なんだよ。
ふざけんなって文句言ってやりたいけど、それすら届かないなんて。
"これからもずっと一緒に歳を重ねていきたいです。愛してます。薫より"
…………ばかやろう。
それは俺が薫に言いたかった台詞だ。
そしてもう一言『結婚しよう』って…………。
この部屋に薫がいない現実に押しつぶされそうになる。
薫が俺に贈ってくれたエプロンを胸に抱いて、早く薫の意識が戻ってくれることを祈った。
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