ウェルカム・キラー・ナイト

第１夜 ー悪夢ー

「うわああぁぁ！」

　耐えきれなくなった神藤は、リビングから走り出た。
　キッチンにいた母親は驚き声を掛けるが、神藤には聞こえていなかった。

「続きまして。市内の公園で、男性の変わり果てた遺体が発見されました。腹を――」

　そこに映し出されたのは、少年に殺されていた頭のハゲた男だった。