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朝里から聞いた話に、神藤は驚きを隠せなかった。
思い知らさせる。
この世界は如何に、残酷なのかと。
この世界の ”殺し” から逃れることは出来ない。
姫依も言っていたように殺すか、殺されるか。
殺されてしまえば文字通り死亡。
生き残りたいなら1夜に最低ひとりは、殺さなくてはならない。
何故毎夜続くかは不明。ただ朝里の元にも、ナイトメアのアプリが届いた。
また『レベル』と言うものが存在する。
それはどのような仕組みかは分からないが、人を殺すことによりレベルが上がっていく。
それにより『武器』が入手出来る。
武器はレベルの高さに比例して種類が増えていくので、自分で選ぶことは出来ない。
因みにナイフは、一番最初の武器になる。
朝里自身、知っていることは少ない。
「――誰も殺せなかった時も、この世界に殺されます」
そのことは知っていたが改めて聞くと、ぞくっと寒気が背筋を走った。
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