第4夜 ー黒馬ー

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 朝里から聞いた話に、神藤は驚きを隠せなかった。  思い知らさせる。  この世界は如何に、残酷なのかと。  この世界の ”殺し” から逃れることは出来ない。  姫依も言っていたように殺すか、殺されるか。  殺されてしまえば文字通り死亡。  生き残りたいなら1夜に最低ひとりは、殺さなくてはならない。  何故毎夜続くかは不明。ただ朝里の元にも、ナイトメアのアプリが届いた。  また『レベル』と言うものが存在する。  それはどのような仕組みかは分からないが、人を殺すことによりレベルが上がっていく。  それにより『武器』が入手出来る。  武器はレベルの高さに比例して種類が増えていくので、自分で選ぶことは出来ない。  因みにナイフは、一番最初の武器になる。  朝里自身、知っていることは少ない。 「――誰も殺せなかった時も、この世界に殺されます」  そのことは知っていたが改めて聞くと、ぞくっと寒気が背筋を走った。
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