第4夜 ー黒馬ー

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 ボタボタと落ちていくのは、朝里の体――。  全身を細切れにされ、肉が重力に従って床に落ちていく。  その刹那、爆発したように血が噴き出した。  周囲に飛び散り、瞬く間に白い床が赤色に染まる。  ドチャッ! とそこに出来上がったのは、人間の肉による赤い山。  神藤は残虐な光景に耐えることが出来ず、その場で嘔吐した。  ――何なんだ、あの黒馬は?  吐きながら、次は自分が殺されると思ったが、黒馬は音もなくふっと姿を消す。  それを見た神藤は緊張が糸のように切れ、壊れたように絶叫を上げた。  
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