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ボタボタと落ちていくのは、朝里の体――。
全身を細切れにされ、肉が重力に従って床に落ちていく。
その刹那、爆発したように血が噴き出した。
周囲に飛び散り、瞬く間に白い床が赤色に染まる。
ドチャッ! とそこに出来上がったのは、人間の肉による赤い山。
神藤は残虐な光景に耐えることが出来ず、その場で嘔吐した。
――何なんだ、あの黒馬は?
吐きながら、次は自分が殺されると思ったが、黒馬は音もなくふっと姿を消す。
それを見た神藤は緊張が糸のように切れ、壊れたように絶叫を上げた。
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