第4章

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ゆっくりと瞼が開いて、 濡れた茶色の瞳が俺を見上げてきた。 「……ほし――」 あおは、 と濡れた声で呼ばれた名前に、 背筋が焼けた。 まるで俺を――俺だけを、 本当に欲しがってくれているような、 錯覚。 急いでジーパンの前だけを開けて、 昂ぶりきった俺の滾りを彼の秘口に擦りつける。 見開いた瞳が焦点を結んで、 怯んだ色が浮かんだ。 彼の根元を掴んでいた指を離して、 腰を抱え上げる。 「――挿れるよ」 「い――っあ、 アアアッ!」 挿入した途端、 彼が弾けて白濁を撒き散らした。 極めた身体が引き攣って、 俺を包み込んだ粘膜が蠕動を繰り返す。
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