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その奇妙な店は、不思議なことに。
全国各地、どこに行ってもその名を聞くにもかかわらず、誰もその住所を知らなかった。
いや。正確には、誰もその詳細な住所を知らなかったのだ。
そこの角を曲がった三軒目。
コンビニの裏の道を通って二つ目の角を曲がった突き当たり。
高架橋の下、立ち並ぶたち居酒屋の主人の家の、向かい側にあるってさ
曖昧な噂話。しかし、噂話の通りに進めば、どこにいようとその店にたどり着くことができてしまった。
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