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だいたい君はいつも私のいうことを聞かないからこういうことになるんだ。
話は脱線していく。
社長はネチネチとおれの過去のことを振り返っていった。
ゴルフをしなかったこと。旅行にも参加しないこと。
君はそうやって上司の人間の言うことにイエスと従わないからねー。君の人間性を疑うよ。
そんな人間性だから今回こんなミスをしたんじゃないか。
人は勝手だ。
少し前まで可愛らしい新入社員と言ってたのに俺がちょっとしたことで命令を聞かなかったらと。
俺の人間性まで疑いだしたのだ。
もう、君はうちの会社にはいらないよ。クビだ。クビ。さっさといなくなってくれ。
君みたいな人間がこの会社にいたらうちは腐ってしまう。
腐ってるのはどっちだ。
でも、今回は俺のミス。
立場的に悪いのはこっちだ。
俺は黙って会社から出て次の日には退職願を書き、それが受理された。
やっぱり人間は嫌いだ。
でも、1人では生きていけない。
俺はしばらく仕事せずに引きこもっていた。
そして会社を辞めて2ヶ月がすぎた。
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