第20任務 ディス子さんとバス

3/3
前へ
/39ページ
次へ
「すまないが、運転手。街まで頼む。」 「は…はぁ…」 早速やらかしましたわね、お姉さま。 「わざわざ行き先を伝えなくても大丈夫ですの!このバスは街まで勝手に参りますので。」 横でねのさんが必至に笑いを堪えていますわ。これでねのさんもお姉さまの事を少しは理解なさいましたかしら。 「ディス子さんって面白い人なんだね。」 「む?何も面白い事など無いではないか?」 「あははっ!ディス子さん、かわいい~!」 お姉さまが分かりやすく照れておりますの。ねのさんの警戒心もゆるんできておりますわね。心配いらないようですの。 「なっ…かわいいなど…///そんな…私はだな…(汗)」 「あははっ!」 「お二人ともそろそろ着きますわよ。お代を準備しておいてくださいな。」 街までは徒歩で20分ほど。バスならあっという間ですわ。ちょっとした笑い話の間に目的地に到着ですの。 「運転手、助かった。これはお代だ。受け取ってくれ。」 「…はぁ、どうも…」 「お姉さま!ここに入れるんですの!」 「あははっ!ディス子さん、かわいいー!」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加