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「すまないが、運転手。街まで頼む。」
「は…はぁ…」
早速やらかしましたわね、お姉さま。
「わざわざ行き先を伝えなくても大丈夫ですの!このバスは街まで勝手に参りますので。」
横でねのさんが必至に笑いを堪えていますわ。これでねのさんもお姉さまの事を少しは理解なさいましたかしら。
「ディス子さんって面白い人なんだね。」
「む?何も面白い事など無いではないか?」
「あははっ!ディス子さん、かわいい~!」
お姉さまが分かりやすく照れておりますの。ねのさんの警戒心もゆるんできておりますわね。心配いらないようですの。
「なっ…かわいいなど…///そんな…私はだな…(汗)」
「あははっ!」
「お二人ともそろそろ着きますわよ。お代を準備しておいてくださいな。」
街までは徒歩で20分ほど。バスならあっという間ですわ。ちょっとした笑い話の間に目的地に到着ですの。
「運転手、助かった。これはお代だ。受け取ってくれ。」
「…はぁ、どうも…」
「お姉さま!ここに入れるんですの!」
「あははっ!ディス子さん、かわいいー!」
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