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「ここを…こう!ですの。」
パキッ!(ふたの開く音)
「お…おお!こうか?」
ペットボトルの頭を掴んでひねってみた。すると簡単にふたが開いたではないか。
「なるほどな!地球人も粋な容器を作るものだ。ごく…ごく…」
容器のまま、ラッパのようにグイッと飲むのも実に良い。ニクいな地球人。これは気に入ったぞ!
あっという間に飲みきってしまった。貴重で楽しい体験だったな。地球人は水分補給にも実に楽しい娯楽を組み入れているものだ。娯楽に造詣の深い種族と見て間違いないな。
「飲み終わったらこの箱に容器を入れますの。回収されて新しい製品に生まれ変わりますわ。リサイクルと申しますの。」
「ほう、それは良いシステムだな。地球人も資源の大切さに気付くレベルまで進んでいるのか。」
我々の母星は技術革新の末に資源を使い尽くし、それを奪い合う形で戦争が勃発、撒き散らされた汚染物質と破壊に、生存環境は深刻な被害を受けて、星ごと戦火に滅び消えた。
地球にはまだまだ羨ましい限りの環境と資源がある。地球人が我々の後を辿る事が無いよう、切に祈りたい。
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