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「何だそりゃ?」
「トセス星人。
力だけ強いクズみたいな連中よ。
何故か地球人に対して差別意識を持ってる。
“アーズ”ってのは地球人の蔑称。
そう呼ぶのはコイツらだけだわ」
「アイツ、
爆弾なんて買って何に使うつもりかな」
「分からない?
爆弾ってのは
トンネルか嫌いな相手に向けて使う物よ。
そして、アイツらは地球人が大嫌い。
つまり…」
「地球人を殺すって訳か」
「結果的にね。多分奴は月を壊す気よ。
その破片は地球に飛んでくるから
地球も無事では無いわ」
「大変だ…!」
「居たわ、そこを右よ」
検索は終わったらしく、暁月は走り始める。
それに着いて行きながら正志はまた質問した。
「なあ、お前も宇宙人なんだよな!」
「だったら何!?」
「何か特殊能力とか無いのか!?」
それまで怒鳴る様に喋っていた
暁月が一瞬口ごもる。
「…瞬間移動」
「瞬間移動?」
「そこを左!」
暁月の指示通りに曲がると
確かに奴の背中が見えた。
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