chapter.1

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「まぁ良いわ、暇だから教えてあげる。 ココはね、銀河系のグッズを扱うお店なのよ。 ゲームソフトとかはあんまり無いけど 宇宙人達が欲しがる商品なら沢山あるわ」 「宇宙人?地球に居るのか?」 「ビックリした?そこら中に居るわよ。 知らないだけで 友達の中に居るかもしれないわ。 クラスにすっごい綺麗な娘とか居ない? そういう娘も意外と怪しいわよ~」 初対面の割に彼女は饒舌だった。 ホントに退屈してたのだろう。 一方、正志は驚きの余り 彼女の話しがイマイチ、ピンと来ない。 「ココで地球の人と話すのは久し振りよ。 何で誰も入って来ないんでしょうね」 「そうだな、 見た目が胡散臭いんじゃないかな」 「あ゛?」 一触即発の空気になった途端 電話が鳴り響いた。 位置的にそれは店の奥である。 暁月は面倒臭そうに頭を掻いた。 「あー、きっと火星人のクレーマーからだわ。 アイツら話し長いのよねぇ。 アンタ、名前は?」 「オレ?風祭正志だけど…」 「長い名字。まぁ良いわ。 正志、店番頼める?」 「え!?オレ嫌だよ、宇宙人と喋るなんて」 「大丈夫、アタシも宇宙人よ」 また正志は目を見開いた。 今日は驚く事ばかりである。
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