2人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ良いわ、暇だから教えてあげる。
ココはね、銀河系のグッズを扱うお店なのよ。
ゲームソフトとかはあんまり無いけど
宇宙人達が欲しがる商品なら沢山あるわ」
「宇宙人?地球に居るのか?」
「ビックリした?そこら中に居るわよ。
知らないだけで
友達の中に居るかもしれないわ。
クラスにすっごい綺麗な娘とか居ない?
そういう娘も意外と怪しいわよ~」
初対面の割に彼女は饒舌だった。
ホントに退屈してたのだろう。
一方、正志は驚きの余り
彼女の話しがイマイチ、ピンと来ない。
「ココで地球の人と話すのは久し振りよ。
何で誰も入って来ないんでしょうね」
「そうだな、
見た目が胡散臭いんじゃないかな」
「あ゛?」
一触即発の空気になった途端
電話が鳴り響いた。
位置的にそれは店の奥である。
暁月は面倒臭そうに頭を掻いた。
「あー、きっと火星人のクレーマーからだわ。
アイツら話し長いのよねぇ。
アンタ、名前は?」
「オレ?風祭正志だけど…」
「長い名字。まぁ良いわ。
正志、店番頼める?」
「え!?オレ嫌だよ、宇宙人と喋るなんて」
「大丈夫、アタシも宇宙人よ」
また正志は目を見開いた。
今日は驚く事ばかりである。
最初のコメントを投稿しよう!