chapter.1

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「正志!それ売っちゃダメ!」 「え?」 呆気にとられて振り返った隙を狙い スキンヘッドはたまご○ちを奪い取ると 正志を突き飛ばす。 正志は後ろの棚に頭をぶつけ、床に座り込んだ。 「待ちなさい!」 暁月は猫の様な素早さで カウンターを乗り越えると男の腕を掴む。 「離せ!」 「アンタこそ返しなさい!」 二人は争っているが どう見ても小柄な暁月が不利である。 痛みに耐えながら立ち上がろうとした所で 先程落としてしまった “水鉄砲”が指に触れる。 “コレだ!” 正志はそれを取ると レジのテーブルで肘を固定し構える。 そして、男と暁月が離れるタイミングを狙って 引き金を引いた。 “水鉄砲”から不思議な音が鳴り、 銃口から緑色の物体が飛び出す。 スキンヘッドはそれに依って吹っ飛び、 店のガラスを突き破って道路に倒れた。 「ちょっと! なに勝手に店の物使ってんのよ!」 「助けてやったんだろうが!」 正志は言い返しつつも “水鉄砲”の予想外の威力に興奮を覚えていた。 “凄え、サムス・ア○ンみたいだ!”
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