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「正志!それ売っちゃダメ!」
「え?」
呆気にとられて振り返った隙を狙い
スキンヘッドはたまご○ちを奪い取ると
正志を突き飛ばす。
正志は後ろの棚に頭をぶつけ、床に座り込んだ。
「待ちなさい!」
暁月は猫の様な素早さで
カウンターを乗り越えると男の腕を掴む。
「離せ!」
「アンタこそ返しなさい!」
二人は争っているが
どう見ても小柄な暁月が不利である。
痛みに耐えながら立ち上がろうとした所で
先程落としてしまった
“水鉄砲”が指に触れる。
“コレだ!”
正志はそれを取ると
レジのテーブルで肘を固定し構える。
そして、男と暁月が離れるタイミングを狙って
引き金を引いた。
“水鉄砲”から不思議な音が鳴り、
銃口から緑色の物体が飛び出す。
スキンヘッドはそれに依って吹っ飛び、
店のガラスを突き破って道路に倒れた。
「ちょっと!
なに勝手に店の物使ってんのよ!」
「助けてやったんだろうが!」
正志は言い返しつつも
“水鉄砲”の予想外の威力に興奮を覚えていた。
“凄え、サムス・ア○ンみたいだ!”
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