月夜にメガネ、金平糖の傍らで

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暁夏子 金の眼差しが鋭くなる。 その一瞬を知っている。 その気はさらさらない。 わたあめみたいに直ぐ溶ける。 からかうと楽しいから。 それだけのはずが、甘い瞳と純粋な性格。 純情、真面目、時々暴走。 不意に見せる行動。 サングラス、このままじゃ外せない。 気付かれたくないのよ。 今の表情。 車のアクセル踏み抜いて、ふたりで月になりそうじゃない。 わたあめみたいに助手席に座ってなさい。 でも、黙って溶けるの禁止。 オフィスを出たら ──隣は君しか乗せないんだから。
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