秘密

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スカートに手が入り込んだ。熱くなったギルの手のひらは、熱情が私だけに宿るものではないと確信させてくれた。 「Watch carefully what I gonna do. (これからすることを、よく見てて。)」 目線を下腹部に移すと、ギルの指が私の秘部で円を描いている。ギルは服を着たまま、私を愛撫し続ける。それがいけないことをしているような気持ちにさせて、ますます身体が熱くなった。 膝が震えて、何かにしがみつきたくて。 それを察したギルは、移動すると私に壁に手を着くように促した。 ベルトを外す音が後ろから聞こえる。 しばらくの後、ギルがそっと私を抱きしめた。そしてゆっくりと下着をずらす。 「Open your legs. (脚を開いて。)」 返事をしたかったけど、すでにギルの手は私の秘部の蕾に触れていて。言葉を返す代わりに脚を広げた。 ずっと求めていた熱が、すぐに挿入された。刺激に耐えかねて、私は大きく息を吐く。 「んぁっ……あぁ……おっきぃ……」 奥まで届いた熱が、私を突き上げる。 ギルが荒い息遣いで、腰を動かし続ける。 「So good……didn't you play by yourself while we couldn't meet in this week? (気持ちいい……会えない間、1人でしてなかったの?) 」 「ah……yes…(してないよ…)」 自分でも止められないほど、私はギルを締め付けていた。 「Is that pills?」 外装から分かったのか、ベッドの枕元に置いておいたピルを見つけたギルが言う。腰をゆっくりと動かして、なかなかイカせてくれない。 「Can I cum inside next week? (来週はゴムいらないのかな?)」 また会える約束など無かったのに、ピルを先週から飲み始めていた。 勉強に打ち込んで忘れていたつもりだったけれど、私は毎晩ギルとの情事を思い出していた。高まる熱の行き場は無くて、ただ身体を持て余していた。 「Can we do this next week? (また来週もできるの?)」 ギルを少しだけ振り返って言うと、優しいキスが頬に下りた。 「Of course. (当たり前だろ)」 そう言ったかと思うと、ギルはそれまでより深く、奥まで私を突き上げた。 「やぁぁ……! 」 壁にすがりついた私は、ただ声を上げるしかできない。来週も会える、その言葉が媚薬のように身体に染み渡る。ギルと繋がった部分がヒクついて、何度も何度も達してしまう。 大きな波が押し寄せて、ギルを締め付けて。 私たちは同時に熱を放った。
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