秘密

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「I will teach you how to do by yourself. (1人でする方法、教えてあげる。)」 導かれるまま、私は彼の熱に手のひらで触れた。しっかりとした質量と、まだ柔らかさを残したそれを、上下に優しくさする。 「Memorise the shape of myself. (俺の形を覚えて。)」 固く張り詰めたところで、ギルは私の腕を移動させた。その行き先は私の胸の蕾。 困惑する私の耳元でギルが囁く。 「Remember the shape which you learned. And touch this as you like. (さっき覚えた形を思い出して。それから君の蕾を好きなように触って。)」 恐る恐る手を動かすと、じんわりと心地よさが生まれる。 「Then, the next place is waiting for you. (次はこっち。)」 息が荒くなってきた私はギルに従う。躊躇いがちに右手を伸ばすと、潤い始めた花弁があった。 私は勝手に濡れた身体が恥ずかしくて、目を伏せる。 そしてギルの息遣いを耳元に感じながら、そっと指を動かした。 「あ……」声が漏れて、蜜が溢れて。私は指で円を描いて刺激を与え続けた。1人だけ荒い息をしているのが恥ずかしい。だけど身体が熱くてたまらない。 「んっ……Gill……」 そして私は小さく身体を震わせて達した。それを見て、ギルは私を抱きすくめる。彼の熱が当たる。私はそれに手を伸ばした。記憶に刻まれたその形を、もう一度確かめたい。 仰向けになったギルに跨り、私は焦って言葉を漏らす。 「I want it inside of me. (中に入れたいの)」 ギルは私の腰に手を当てた。それを合図に、ゆっくりとギルの熱を飲み込む。 「It's bigger than the last time. (さっきより、大きい)」 ーーそれに硬さも…… 「Because my loved woman touched myself. (好きな人が俺自身に触れたから) 」 私は微笑みながら言葉を返す。 「I love you, Gill……」 動きを続けながらギルの顔を見ると、頬を上気させて息遣いが荒くなっている。それがたまらなく嬉しくて、そして奥まで届く彼の熱が、狂おしいほどに私を突き上げて。 「You may cum, Gill……(イッていいよ、ギル)」 その言葉で動きはおさまり、彼は私の腰を強く掴んだ。 声を漏らして身体を震わせたギルは、私の中に熱の塊を小刻みに打ち付けた。私の中は波打つように痙攣している。じんわりと快感が身体中に行き渡った。
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