第1章

2/12
前へ
/298ページ
次へ
そんな醜態をさらす中年のオヤジたちに、 時折、侮蔑の視線を送りながら 鼻で嘲笑っている少女がいた。 白いブラウスにブルーのネクタイ、 太ももも露わなチェック柄のミスカート。 肩には黒っぽいトートバッグを下げている。 おそらくどこかの女子高校生だろう、 そのトートバッグには 校章らしきものが刺繍されていた。 Ipodで流行りの楽曲を聴きながら 片足は軽くリズムを刻み、 口は絶えずガムを噛み続けている。
/298ページ

最初のコメントを投稿しよう!

220人が本棚に入れています
本棚に追加