第1章
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こんな深夜の駅のホームにいる女性は 彼女一人だけだった。 まわりの男たちのまとわりつくような、 黄色く澱んだ視線に生理的な嫌悪感を感じながらも、 援助交際で醜悪なオヤジたちの 相手をしている彼女にとっては 耐えられないほどのものではない。 中にはスケベ心をむき出しにして 近寄る酔っ払いもいたが、 彼女の迫力あるガン飛ばしを喰らうと、 すごすごと離れていく。
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