34人が本棚に入れています
本棚に追加
Epilogue
携帯を耳に当てる。呼び出し音は鳴るが、応答はない。
「まだ怒ってんのかな……」
諒はため息をついて画面の赤いボタンを押した。
明日香にプロポーズをしてから半年。結婚式の準備を少しずつ始めながら、今まで通り仕事もこなしている。まだ職場では一部の人しか結婚のことを知らない。最近では半分同棲している状態になっていたのだが、先週末からずっと、職場以外で明日香と顔を合わせていなかった。
諒は最近のやり取りを思い出していた。
「やだぁ……恥ずかしいもん。」
諒の【お願い】は明日香の真っ赤な顔で却下された。
春の訪れが感じられる、少しだけ肌寒い夜。薄明かりの中で明日香と諒は身体を重ねていた。
「残念……」
わざと拗ねたような顔をしながら、諒は明日香の秘部に指を伸ばした。
「んっ……諒っ……」
明日香の秘部はこれから起こる動きを期待して、蜜をこぼしていた。
ーー酔ってるときは、上に来てくれるんだけどな。
明日香はお酒が入ると恥じらいが少なくなるのか、大胆な動きも見せるようになっていた。
もちろん、以前に比べたら明日香は沢山の表情を見せ、感情豊かになってきていた。ただ、セックスの時はまだ恥じらいが強いのか、理性が残っている様子がよく見られた。
最初のコメントを投稿しよう!