Epilogue

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Epilogue

携帯を耳に当てる。呼び出し音は鳴るが、応答はない。 「まだ怒ってんのかな……」 諒はため息をついて画面の赤いボタンを押した。 明日香にプロポーズをしてから半年。結婚式の準備を少しずつ始めながら、今まで通り仕事もこなしている。まだ職場では一部の人しか結婚のことを知らない。最近では半分同棲している状態になっていたのだが、先週末からずっと、職場以外で明日香と顔を合わせていなかった。 諒は最近のやり取りを思い出していた。 「やだぁ……恥ずかしいもん。」 諒の【お願い】は明日香の真っ赤な顔で却下された。 春の訪れが感じられる、少しだけ肌寒い夜。薄明かりの中で明日香と諒は身体を重ねていた。 「残念……」 わざと拗ねたような顔をしながら、諒は明日香の秘部に指を伸ばした。 「んっ……諒っ……」 明日香の秘部はこれから起こる動きを期待して、蜜をこぼしていた。 ーー酔ってるときは、上に来てくれるんだけどな。 明日香はお酒が入ると恥じらいが少なくなるのか、大胆な動きも見せるようになっていた。 もちろん、以前に比べたら明日香は沢山の表情を見せ、感情豊かになってきていた。ただ、セックスの時はまだ恥じらいが強いのか、理性が残っている様子がよく見られた。
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