Epilogue

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「……明日香?」 諒が身体を離して明日香の様子を伺う。 ーーやばい……やり過ぎた…… 諒は焦って明日香の顔を覗き込んだ。気を失って眠っている顔は、汗が滲んで涙がこぼれたあとがあった。 明日香の身体に挟み込んだクッションをゆっくりと取り去る。力の抜けた身体の向きを変えて、楽な姿勢に戻した。 ーー起きたらまた怒るかな? それでもいいか、と諒は思い直した。喧嘩しても仲直りしていけばいい。 色んな表情や感情をお互いに見せ合って生きていきたい。 そんなことを考えて、諒は明日香を抱きしめて眠りについた。 「おやすみ、明日香。」 the end.
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