黄泉の国へ

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翔殻「俺からの要望は以上です」 レイ「わかった、では少々待ってくれ」 そう言ってレイが俺の体に触れると手のひらからポワァーと光が溢れじきにおさまった レイ「よしこれで準備完了だ」 翔殻「ありがとうございます」 レイ「さてそれじゃあ下界に転位させるけど二つ程君に言っておきたい事がある」 翔殻「何でしょうか」 レイ「まず一つ目、君は私の依頼を受けた時点で元の世界で死亡して異世界に転生したという扱いになる」 なるほどつまり俺の肉体はもうあっちにはないということか レイ「そして二つ目は……………ミュウを一緒に連れていってほしいんだ」 ミュウ「な!?お父様いきなり何をおっしゃるんですか!」 今まで俺達の会話を静観していたミュウが驚きの声を上げる レイ「彼を右も左もわからない異世界に一人で行かせるのは可哀想だろう誰かサポートする者が必要、そうは思わないかい?」 レイはミュウを諭すようにそう言った ミュウ「………わかりました、それが『冥府神シャドー・レイの勅命』というなら従いましょう」 レイ「フフフ素直じゃないね本当は……」 チャキ… レイ「ひっ、ひぃごめんなさい!!!」 首筋に鎌をあてられたレイはかなり青ざめた顔をして必死に謝っていた ……というかどこから出したんだその鎌 レイ「そっ、そうだ翔殻君はこの件についてどう思う」 ようやくミュウに許してもらえたレイは俺にそう聞いてくる 翔殻「是非ともお願いします、俺もサポートしてくれる人がいると心強いですし」 レイ「それじゃあ説明も全て終わったし行ってらっしゃい二人とも」 レイが指をパチンと鳴らすと俺とミュウの足下に魔法陣が出現し、俺の意識は再びブラックアウトした
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