第一章~宮廷魔導師と魔眼の子~

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やっぱりそういうことだったか。 「エネリ、これは一体?」 いきなり目の前に現れた足跡に困惑しながらもアリアが訪ねる。 兵士達も状況を判断できない。 「これが怪盗STの足跡。これを追えば犯人を見つけられる。」 足跡が続く方向。 玉座の四方に立つ警備の兵士、そのうちの1人のところで途切れていた。 その場にいた皆がその兵士の方を向く。 「あなた、ちょっとよろしいですか?」 アリアが兵士に訪ねる。 すると兵士がいきなりその場から逃走を始めた。 すかさずエネリが回り込む。 兵士はすかさず体を反転させ振り返る。 アリアは振り向き様の兵士の顔面にバイシクルキックを決める。 兵士はその場から吹っ飛び、意識を失ってしまった。 それと同時に兵士は光に包まれ、姿を変えた。 「これは…。」 兵士だった者は黒ずくめの女性へと姿を変えた。 「オリビア、これは一体?」 「詳しいことは彼女が目を冷ましてからにしましょう。」
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