第一章~宮廷魔導師と魔眼の子~

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マリアナイツ王城:玉座の間にて 朝から大変騒がしいー。 城中の者達が玉座の間に集まった。 なんでも国宝の宝石が何者かによって盗まれてしまったらしい。 その場は荒らされ、いかにも泥棒が入りましたといえる惨事になっていた。 野次馬と化した大臣や兵士、侍女達。 まあ、かくゆう宮廷魔導師である私も騒ぎを聞いて部屋にきたわけなんだけども。 恐らく後ほど私は大臣から呼び出しを喰らうだろう。 犯人を探し出せー。 簡単な話が超能力捜査。 宮廷魔導師の仕事は自らが持つ特殊能力で、事件の犯人を捜す、兵士や騎士に協力すること。 なにもなければ侍女を手伝うなどの雑用係。 そうです。 「魔導師」なんて言いながら、大したことしてないんです。 でも、この国には昔から宮廷魔導師が存在している。 だから私、ーオリビア・ナイトメアーズーは今日も雑用をしながら生活してます。 だって"今"のこの世界に魔法なんて存在しないのだからー。
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