第一章~宮廷魔導師と魔眼の子~

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マリアナイツ王城:会議室前廊下にて 結局会議は第4騎士団と私達の協力で捜索する形が決まった。 皆、会議室から散り散りになっていく。 私とエネリ、そしてジェネシス以外は。 「あんたねえ、偉そうなこと言っといて他人様に仕事押し付けるってどういう頭してんのよ。」 私はジェネシスにイライラ気味に突っかかった。 しかし彼女は相変わらず顔色一つ変えず、 「言ったでしょ、私は忙しいって。 それに君達はこういう事件の時の為の人材でしょ? 私も団員を出すんだから全部人任せってわけではないでしょうよ。」 言い返そうかと思ったが、そうしたところでまた彼女から淡々とした返しが来るだけだしここは事件の話に持っていこう。 「で、あなた以外の有能などなたが私達に協力していただけるのかしら?」 少々嫌み混じりに聞く。 「そうだねぇ。"アビス"はどうだい?」 「彼女はよして。話すとなるとあんたより疲れる。」 「じゃあ、"ダリル"…」 「あんた以上に歯止めが効かないから無理。」 「わがままだなあ。好き嫌いは無くしていこうよ?」 「"ベニアス"か"アリア"はいないの?」 「いるよ。」 「じゃあ最初から言いなさいよ。」 「だって君の反応面白いからさあ。」 というわけで第4騎士団からアリアが協力してくれることになった。 ってか、一人だけ?部隊ごと出せよ! などと思っているとすぐにアリアがきた。
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