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「Oh,YEAHHHHHHH!」
俺は興奮のあまり叫び声を上げ、そうしながらも視界を覆い尽くそうと迫るタイタンの腕を、掠りそうなくらいギリギリで潜って避ける。
次に今度は逆側から緑の巨体に接近し、だが危うく蹴り飛ばされそうになったので、その足を高くジャンプして躱す。
そして着地と同時に伸びてきた腕を横に避け、その隙にタイタンに近付こうとしたものの反対の腕も向かってきたので、地面すれすれに寝転んで避ける。
飛んで、滑って、跳ねるようにタイタンの攻撃を躱し続け、しかし未だに好機は訪れなかった。
「す、すごい・・・・・・」
「飛び跳ねてる・・・・・・」
まだリアクション大会続けてる二人組に俺は呆れを通り越して感心し、それはともかく二人の向こう側に居るウィッチの女を見るが、その女はつばの長い帽子を被って顔を伏せており、表情を窺うことは出来なかった。
俺はもう少ししたら仕掛けるつもりなんだが、本当にあの女は大丈夫なんだろうか? だが今更それを確認する術も無し。覚悟を決める!
次にタイタンが腕を振り上げたとき、俺は行動に出た。相手の殴りつけ攻撃を前に踏み込むようにして回避し、それと同時に相手の股の下を潜り抜ける!
一瞬で敵の姿を見失ったタイタンは棒立ちになり、そして背に回り込んだ俺はそこへ飛びつき、緑色のざらざらした肌を登っていく!
「ウォォーン!」
喚きながらまるでノミかダニを振り払おうとするタイタンの腕を、俺は背中から手を離して飛び上がったり左右に飛び移ったりしながら回避し、やがて首の真後ろ辺りまでやって来る。
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