大喜利日記はじめました

10/12
前へ
/42ページ
次へ
続かれる 俺は巨大組織が支配するその建物へと足を踏み入れた。 「いらっしゃいませ」 コンビニエンスストアの店員は俺を威嚇するように口を開く。 しかしその目線は俺には向いていない。 俺は店員の視線を追った。 その視線の先には防犯カメラが鎮座していた。 こう都合だ。 俺はそんな店員の注意を引かぬように、足音を立てぬように、店内を移動する。 ここで店員に気付かれ、戦いにでもなったら、余計な体力を使ってしまう。 別に怖がっている訳ではない。 俺は喧嘩は強い方だ。 ギリ3歳児なら素手で倒せるだろう。 しかし店員はどう見ても、二十歳を越えている。 武器となる物を持っていない今、無駄な戦いは避けるべきだ。 しかし俺は頭の中で、戦いになった時に備え、シミュレーションを始めた。 お前の母ちゃんでべそ よし、この言葉を発すれば、どんな強敵でも喧嘩に勝てるだろう。 シミュレーションを続ける中、俺は目的の場所へと辿り着いた。 そしてその場所に神々しく鎮座するうまい棒を手に取ると、いざ決戦となるべくステージへと軽やかに移動した。 続く
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加