大喜利日記はじめました

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続かれる 「10円です」 店員は防犯カメラを見詰めたまま、呟いた。 うむ、うまい棒が10円とはこれいかに? 名探偵の俺は直ぐにピンときた。 インフレなど来ていない! なら、何故ホテルは値上がっているのか? 名探偵の俺は直ぐにピンときた。 何か理由がある! 完璧な推理で謎を解き明かした俺は、店員に十円を手渡した。 「ありがとうございました」 しかしこの店員は何故に防犯カメラを見続けているのだろう? 名探偵の俺は直ぐにピンときた。 こいつはナルシストで、常にカメラ目線なのだ! 完璧なロジックを… 結論を言おう! ビジネスホテルのダブルを予約したのに、何故朝起きたら箱のような部屋に居たのか? 俺は友人の分も合わせ、二つのシングルルームを探していた。 しかし俺が泊まる予定だった日は、三連休の初日。 しかもその地域では祭りが開かれる日だとの事だ。 故にホテル側は値上げしたのだろう。 20~30件程、ホテルを探していたが、見付からない。 するとダブルで9900円の空き部屋を発見した。 一万円以下だが、友人の予算は5000円前後。 なければカプセルホテルに泊まると言っていた。 しかし俺はカプセルホテルが嫌だったのでビジネスホテルを探しまくっていたのだ。 「シングルないんですか?2人なんですけど」 シングルなら安いだろうと、空き部屋を探してもらったが、ダブルしか空いていなかった。 「ダブルでも2人で泊まれますよ」 ホテルの女性は俺に囁いた。 「ん?2人だと、1人9900円ですか?」 「いえ、1部屋9900円です。半分ずつ出すなら、お一人様、4500円位です」 「その話のった!予約します」 こうして俺は予約したホテルに向かった。 チェックインをしに友人とホテルへ向かい、俺は聞いていなかった事を尋ねた。 「二つベッドあるんですか?」 「いえ、セミダブルベッドが1つです」 「えっ?じゃあ床で寝るんで、布団貸してください」 「布団はありません」 「えっ?…床で寝れるスペースはありますか?」 季節は秋、まだ布団などなくても寝れる時期だ 「ありません」 がびーん 友人はイケメンのゴリラのような体格の男 一緒の布団で寝たくない!
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