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付けられたネックレスについているキラキラしたリングを見て、愛梨さんはナニカ感じたらしくて、急にナミダを流してコージさんに抱きつきました。
『みゃっ?みゃあ』
ママさんもパパさんも、おじいさんもいますよ!!
『・・・浩司お兄ちゃん・・・』
『卒業式に渡そうって決めていたんだ』
『あらあら、ママたちがいる事を忘れてないかしらぁ』
『浩司君、愛梨に結婚の申し込みでもしたのかい?』
おじいさんがそう言うと、コージさんは顔を真っ赤にして「いやっ、あの、似たようなことです」とボソリと言いました。
愛梨さんも顔を真っ赤にしていたら、カナさんとカナさんのママさんとパパさんが顔を出してきました。
『作戦成功したんだ、お兄ちゃん!!』
『かっ、可奈?!いつからそこに?』
コージさんは慌てて愛梨さんから離れて、「いやっ、だから、これは」と頭をかいています。
『みゃあ』
コイツやっぱり昔から愛梨に気があったんだよ。
『みゃぁ』
そ、そうなんですか?
「ミケ、お前はドンカンすぎる」と言ってワタシの傍にきました。
頬をすり寄せてくるシマさんに、なんだか、とても心地良いけどハズカシイ気持ちもします。
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