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その奇妙な店は、居酒屋の立ち並ぶ路地裏にあった。
大学からいきつけのカレー屋まで行くのに、その通りが近道だった。僕は以前から気になっていたものの、その不気味な見た目から入ってみる勇気がなかった。
「なぁ、あの店」
僕は、先を歩く三上を立ち止まらせる。
「あぁ、怪しいよな」
「お前も思う?」
「当たり前だろ?気にならないはずがない」
「だよな」
まじまじと見たことは今まで無かったが、よく見ると、扉にプレートに何か書いてあった。
「紹介制につき、初見お断り…」
「そっち系のやばい店なんだろ」
「みたいだな…」
にしては飾り気は全くなくて、煌びやかな雰囲気もしない。
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