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「俺も知りたい。」
「よし、じゃあ作戦を立てよう。」
なんか、小学生のいたずらをするときみたいで楽しく思えた。
「扉から一番遠いのは、夏木和彦の席。夏木が注文することに賭けよう。」
「夏木が手を挙げて、アリスさんの注意が夏木にむいた瞬間,行くんだな」
「そうだ、流石三上」
「まぁな」
こんな大人な店で男二人でなにやってんだか。でも中を見たらすぐ戻らないとバレたら一貫の終わりだ。
夏木の方をチラ見しながら様子を伺う。
「アリス」
阿熊さんがアリスさんを呼ぶ。
メニューを指さして注文し、アリスさんが微笑む。
「ちょっと、待ってて」
アリスさんが、あの扉を開けた。
「鍵は掛かってないみたいだな」
「キッチンなのかも」
「にしてはあの、声は何」
「だよな」
しばらくして、扉からアリスさんがステーキを運んでくる。
「旨そう…」
「あぁ」
トマトソースがかかっていて肉厚のステーキはみるからに高そうだった。
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