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「ステーキもあるんだ」
「いいね」
「あ、おい!」
三上の視線の先は、夏木だった。
メニューを開いた。そして、アリスさんの方を向き…手を挙げた
「いくぞ!」
「おう」
僕らは音を立てないように扉の前にしゃがみこんだ。
そして扉を開ける。
中はただのキッチンだった。
「なんだ」
「こんな緊張した意味なかったじゃん」
がっかりした気分になった。
オーブンに、シンク、大きな冷蔵庫、至って普通のキッチンだった。しかし三上はテンションは下がっていないみたいだ。
「せっかくだから冷蔵庫チェーック」
三上が冷蔵庫の扉を開ける。
「おい、三上」
三上は中身を見てから、尻餅をついた。
「どうした?三上?」
三上の目が脅えているのがわかった。
「あ…れ」
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