第0話

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第0話

小さくて幼い彼は、 二つ年上で彼より少し背の高い、それでも小さくて幼い女の子に告げた。 「僕が・・・・・ら、結婚しようね」 そんな幼い日の約束は、 成長するにつれ薄れていき、大人と呼ばれる頃には自然と時効になっていた。 それでも彼は、 大きく頷いてくれたその子と交わした約束を忘れていなかった。 彼の心の支えになっていたから。 それは、ある境界線を越えてくる程まで・・・。
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