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日本にある地下都市の一つ…主要ターミナルに到着したひと組の父娘が事務の職員に案内され家屋へ行く、娘は荷を解くと父に言った。
「今から研究室へ?」
「そうだな…」
そう返し2人は研究する施設へと行く…数年にわたって地下都市を移動しそこで研究を重ねるのは多くの情報を集める為である、研究室に入ってすぐ職員との会話だ。
「仙野さんの分野からもよろしくお願いします…」
「なるべく大量のサンプルが必要だから…」
そう言う父…仙野達郎は植物を専門にする研究者だ、しばらくして娘の由佳が達郎に言った。
「ではお父さん…さっそく上へ行ってきます」
「あ…待って、警護のハンターに連絡します」
職員の声で数分待つことに…地上へ出るのは危険がある為でハンターを連れて地上につながるゲートへ、外気温を遮断するだけにかなり巨大で人力では開かない重量である。
「防寒服もしっかりと閉じて…大丈夫です」
「なら…開きますね」
ハンターはそう言うと地下都市をつなぐ方の扉を閉じ地上の扉を開くスイッチを押す…でないと外気が嵐のように地下を襲う為だ、地上の扉が開いた瞬間まるで刃と表現できるほどの寒気が一同を包み防寒服やマスクのクリアガラスを凍結させる…それを取ると地上へ出ていくのだった。
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