第1章 再び日常へ

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改めて自己紹介するね。 私の名前は、夜空・F・アリア。滅多に見ない苗字に明らかに異国の名前、これが私の───今の名前。世間ではどこかの国のハーフ、ということになっているが、まず両親の存在を思い出せない時点で相当怪しい。そもそも私に親がいるのかさえ分からないのだから、名前の由来の信憑性も薄れている。 “F”については、私にも分からない。まあ日頃は夜空アリアと名乗っているから、この“F”を知っている存在はないのだけどね。 唯一、1人だけその事を知っている存在がいた気がする。とても大切な存在が……。 でも、分からない。その存在が一体何なのか、それを知る術を今の私は知らない。 私は世界を…みんなを助けたい、だから何度もやり直しているんだ。 それはきっと大変な事なのだろうけど……、いつか終わるはずだ。 でも……、でも…………
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