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「…葉門…お兄さんの葉尊はボクが陰で、弟は陽だと言ってたよ…」
「…それは性格です…兄は葉一族の後継者…それゆえ陽…私は公には存在しない
存在…それゆえ陰です…」
葉門は笑う。
「…そんなことより、お姉さんは今日どうして、ここへ? 兄と会う約束を今
日はしていないはずですけど?…」
…よく知ってるな?…
私は思った。
「…それはわかってるけど…」
私はその後の言葉を飲み込んだ。
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