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――7年後。
自分でも分かる程に強ばった顔をし、俺は勝手に隣の家に上がり込んだ。
そんな表情を汲んでか、待ってましたと言わんばかりにアポロは俺に気付くと、剥がれた床の一部に手を突っ込み紙を1枚取り出す。
視線を交わし、頷き、お互いに握っている1枚の紙を同時に見せた。
『審査結果――合格』
お互いの合格を確認したと同時に拳を突き上げると、アポロは大きな息を漏らす。
「いよっしゃあ!」
「ふーよかったあ!」
今年17歳になった俺達は、やっと審査に合格をした。これで俺達は『冒険者』となることができる。
「絶対に成功させて、上流階級になってやるぞ」
俺のメラメラと沸く闘志とは裏腹に、アポロは眉を下げた。
「でも……何を『成功』させるんだろうね? そもそも冒険って?」
「ん? アダム博士みたいな有能な冒険家を育てるってことじゃねーか?」
――アダム博士。
それはこの町、いや国中に広がる伝説だ。
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