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「ルシィ! 気分はどうだい?」
アルト兄様は僕の傍に腰を落とすと、
よしよしと頭を撫でてくれた。
「はい! 今日はいつもより調子がいいんですよ?」
アルトファルス兄様は僕の二番目の兄様で、
寄宿学校を出て三年。
亡くなったお父様に変わって、
忙しく飛び回っている長男、ハクハ兄様に変わって、
家を守ってくれていた。
「そうなのか?
それにしては顔色があまり良くないが……。
薬はきちんと飲んだのか?」
そう眉間に皺を寄せて心配してくれたアルト兄様に、
僕はニッコリと微笑んで見せた。
「今、レミーさんが持ってきてくれるそうです。
さっき起きたばかりですから」
「そうか……」
すると、失礼するよ。と、
主治医のホファナー先生が入ってきた。
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