黒翼の罪

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突然、騎士達がドラゴンの炎で包まれた。 「ナイスだ!」 そして、驚いた事にドラゴンはユニコーンどころかサラマンダーまで全ての守護聖獣を倒していた。 この一瞬であれだけの守護聖獣を…… どうやら、炎で焼き殺すのは飽きたらしく、強靭な爪と牙で切り裂いてしまったらしい。 なんと恐ろしいことか。 騎士達は驚きと畏怖を隠せなかった。 「俺の守護聖獣が……」 「さあ、降参するか? それともまだ続けるか?」 騎士の剣が手から離れたのが答えだった。 「さて、偽りの王よ。 お前の首をもらい受けようか。」 これまで高みの見物をしていた王の表情に余裕の色は無くなっていた。 そして次の瞬間。 ズバッ!! 王の背から翼は無くなった。 「ドラゴンよ、餌の時間だ。」 もはや人間同然のただ恐れ震えることしかできない偽りの王。 圧倒的な力。 黒翼に逆らえる者など誰もいない。
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