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「そうだ!
セス様こそこの国の王にふさわしい!!」
次々と歓声が湧き上がり、いつしか城の周りではセスを王へと求める者たちの歓声であふれていた。
「ありがとう!!
この命はこの国と民の物だ。
俺はこの国の王になる!」
一気に歓声が広がり、辺りはセス王万歳の声が響き渡った。
コヨミが隣へ飛んでくる。
「セス王。
良き王とならんことを。」
そしてセスの前に跪く。
コヨミを筆頭として、次々と民が跪いて行く。
「コヨミ。
俺だけではこの国と民を背負うには荷が重すぎる。
お前が俺よりも遥かに長い時を生きているのは知っている。
願わくば、俺の支えとなってほしい。」
「あなたの為ならどんな命令でも聞こう。」
「俺の妻となって欲しい。
この国の王妃に。」
「たっ、民の前でプロポーズされたら断れないではないか!」
コヨミは顔を真っ赤にして言う。
「この私で良ければあなたを支えよう。」
さらなる歓声を浴びて、2人は口づけを交わす。
新王と王妃が誕生した瞬間だった。
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