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「あなたの守護聖獣は黒翼のドラゴン。
一般的な守護聖獣とは比べ物にならない力を持つ守護聖獣。
守護聖獣はSS、S、A、B、Cの5段階にランク付けされてるけど、SSランクは黒翼のドラゴンのみ。
私の守護聖獣はSランクだけど、あなたのドラゴンには及ばない。」
俺の守護聖獣……
思い出せない……
「翼人は基本的に不老不死だけど、翼を失って人間になれば死ぬし、守護聖獣の攻撃で受けた傷は人間と同じように治りが遅いから、致命傷なら死ぬ。
翼人の王は黒翼のドラゴンによる力の暴走を恐れた。
人間だって、圧倒的な力を恐れてそれを封じることがあるでしょう?
まだ殺されなかっただけマシ。」
コヨミはそう言って、近くの椅子にまたがるようにして座った。
「さて、この話を聞いたあなたはこの先どうする?」
「1つ聞かせろ。
お前は前に俺と会ったことがあるかのような事を言っていたな。
あれはどういう事だ。」
「覚えていないなら関係無い。」
コヨミはそう言ってそっぽを向いた。
でもまあ、あんまり親しい仲だったら監視役にはさせないだろうな。
「話はだいたい読めた。
あの無意味な実験は辞めさせるべきだろうな。
だが、辞めさせたところで俺たちの居場所はあるのか?」
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