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「元の世界に戻ればいい。
私はその手段を持っているからこそあなたの監視役に選ばれた。」
守護聖獣の能力か……
「だが、それこそ俺の居場所など無いはずだ。」
「元の世界に戻れば、失われた記憶が蘇る方法がある。
王を倒せばあなたは昔の記憶を取り戻せる。」
王を倒すだと……
そんな大それたこと……
「そんな大それたこと、自分には出来ない?
あなたは黒翼の持ち主。
勝てる者などいない。」
自分の心を読まれた。
「いいだろう。
つまりお前は、俺を使って王を殺したいだけだろう?
気に食わないが、乗ってやってもいい。」
「そうこなくては。」
否定しないんだな……
「それで、お前の守護聖獣は何なんだ?」
コヨミは意味深な笑みを浮かべた。
「いくつもの時と次元を渡り歩く不死鳥フェニックス。」
そういった次の瞬間、鳴き声と共にコヨミの横に炎に包まれた美しいフェニックスが現れた。
体長は2メートルといったところか。
「これがフェニックスか。
なるほど。
で、決行はいつにするんだ。」
「今夜、深夜2時。」
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