花色の君へ「後編」

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花色の君へ「後編」

目の前が真っ暗だ ん、あれは明かり? 明かりに立つと目の前に天井が見えた 俺は静かに起きて頬つたる涙をいっぱい流して 「俺……生きてる……」 彼女の言った言葉は本物だった 今すぐ彼女に会いたい でも手術したばかりなので病室からは出られなかった そしてそのまま1週間 やっとフラワーガーデンに行けるようになった 俺は急いでフラワーガーデンに向かった でも、そこに彼女の姿はなかった あくる日も彼女はいなくて彼女に会わず2ヶ月が経ってしまった そして、今日は彼女と会って丁度1年の日 そんな日に俺は桜の木の下で手紙を見つけた その手紙にはこう書かれていた 風和太陽様 拝啓、いかがお過ごしですか? 私はとても元気です。 あなたはもう知っていると思いますが、私が見たあなたの未来をこの手紙に記して起きたいと思います。 まず、貴方は助かります 手術は成功したでしょ?笑 分かっていました。貴方が戻って来てくれること。 ありがとう。生きていてくれて 次に私のことを記しておきます 貴方の手術が終わった後私は貴方の前には現れなくなります でも、もうそれもなぜか分かりますよね? 私は信号無視をした大型トラックに跳ねられそうになった猫を助けて事故死 本当は悩みました 貴方を見殺しにして私が生き残る選択 猫を見殺しにして私が生き残る選択 でも私は今日、あなたに会いに行きました 私は貴方と生きる道を選んだんです 追伸 花がとても綺麗ですね 手紙はそれで終わっていた そして俺たちはまた出会う あの日君がくれた優しさや温もりは今ではすっかり俺の中で大きな花に変わっていた 君に伝えたい 桜の木の後ろにある影 「出て来なよ。俺君に言いたいことがあるんだ。ありがとう。生きる希望を教えてくれて、これからもずっと俺のそばにいて欲しい」 すると彼女は嬉しそうに笑いながら答えた 「うん!」 君のせいで俺は前よりも1人じゃなくなったよ 初めて生きたいと思えた 君が変えてくれたんだよ 花のように美しい君が俺の心に大きな花を咲かせてくれた ありがとう 俺は君がいてくれて良かったよ 俺は君のことが大好きだよ ー花色の君へー
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