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「愛音、じゃあな」
「愛音君、また明日ね」
「倉石君、じゃあね」
クラスの友だちとあいさつしながら、俺は人が減っていくのを待つ。
「…じゃあ、倉石君。私はこれで帰るから、あとはお願い」
「うん、じゃあね」
「…さよなら」
日直の佐藤が日誌を職員室へ届けに行くのを俺は自分の席で見届けた。
これでようやく、あの場所に行ける。
自分以外の人はいなくなった教室を確認した俺はカバンを右肩に掛け、いつもの場所へ向かった。
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