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朝、日が昇る。
人々は目覚め、自らがなすべきことを果たすため、準備をする、そして家を出る。
しかし目覚めたのは「日が昇ったから」ではないだろう。
忌々しい音がけたたましく鳴り、それが朝の訪れを知らせるから目を覚ます。
なすべきことも、自らが生きる為に必要だからやっているだけで生きることに関係なければそんなことはしない。
要は「自らを守るため」
陽の光で目覚め、自分がやりたいことをして、好きなように過ごし眠くなったら眠る。
そんなことができれば
「おい!!しっかりしろ!!」
「救急車を呼べ!!まだ息があるぞ!!」
「俺、ちが、ちがう、このお、女が、飛び出してきて、ぶれーきまにあわな、あ、あ、」
「…も…いい、…の…やめてぇ…」
「生きたく…ない…」
この目の前に広がる赤い海と様々な感情が入り混じるこの世界は、現れなかったのではないか?
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