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自分がどうしてしまったのか分からない。
どうしたらいいのか、
どうしたいのかも分からなか った。
奔流に呑まれまいと、
ただ目の前の身体に縋った。
……熱い滾りに投げ込んだのは、
当のその男なのに。
だから含みこまれるまで、
着衣を剥がれたことにも気づかなかった。
乾いた感触の髪がぱさりと腹を打ったと思うと、
ぬるりと熱いものに自身が包み込まれた。
それが彼の口腔であることに気づいた途端、
思考が飛んだ。
唇から悲鳴めいた声が漏れる。
羞恥と混乱と、
間違えようのない確かな快感。
それらがせめぎあって何も考えられなくなった。
俺を包み込んだ熱い粘膜が、
きつく締めつけてくる。
緩急を心得たその動きに翻弄された。
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