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先端を擽る舌よりも、
上下する唇よりも、
握ってくる長い指よりも。
行為を行っているのが青羽であるという、
その認識に煽られた。
あっという間に登りつめた快楽が弾けて――一気に理性が戻ってくる。
「あ……っや、
め……」
果てた後のそれを、
彼がまだ舐めまわす。
理性の戻ってきた身体には彼の行為はもう耐えがたかったけれど。
しっかりと抱き込まれた下半身は、
身を捩ったところで逃げようがなかった。
残滓を搾り出すようにきつく吸い上げられて、
思わず腰が浮く。
潤んだ視界に、
欲望で汚れた唇をゆっくりと舐める彼の顔が映った。
「あお……」
「美味しいよ」
俺の言葉を遮って、
彼が笑みを浮かべる。
いつもの太陽のような笑顔とはまるで違う、
淫蕩な表情。
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