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もう一度愛撫されるのかと思った下肢を違う風に押し広げられて、
狼狽に身体が強張った。
「……な……っ」
思いもよらない場所にぬるりと舌を押し当てられて、
反射的に閉じようとした膝を掴まえられる 。
下肢に施される行為が混乱する思考に拍車をかけた。
「や――っいや、
だ」
そんなところ、
と掠れる声で訴える。
「男同士は、
ここ、
使うんですよ……それくらい知ってるでしょう」
直接身体の中に囁かれて、
上がりそうになった声を噛み殺す。
大きく下肢を割られて、
ゆっくりと体内を掻き回される。
彼の指で拡げられ、
舌で舐め回される箇所だけが、
すぐに感覚の全てになった。
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